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なごり雪



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とってもちっちゃな映画コラム

Vol.4 大林宣彦監督


なごり雪

最近特に日本の美しさということに関して思うことが多い。海外の情報が普通に見ることができ、海外の文化にどっぷりとつかってきた 世代としては自らの国の美しさを感じるのをおろそかにしてきたのだ。大林監督のといえば尾道作品を思い出すヒトが多いだろう。 尾道の情景の美しさ、その美しさに負けないストーリー、飾らない出演者、まさしく日本映画と呼べる作品ばかりだと思う。昔の日本映画はこんな作品がもっとあったのではないだろうか? 富に最近の邦画は娯楽性にとんだ作品が好まれる傾向にある。だからこそ大林宣彦監督のような存在はとても貴重なものになっているのではないだろうか。

さて「なごり雪」というこの作品は、伊勢正三さんの名曲からインスピレーションされて生まれたものである。撮影した場所、大分県は伊勢さんの故郷でもある。 尾道から今度は大分に舞台を移した意欲作ともいえる。大林監督の映画によって尾道はメジャーになった訳であるが、観光地化した尾道を見て撮影場所となった大分県臼杵の方は最初は不安を持ったそうである。 なぜなら、臼杵という土地はかたくなに開発されることを拒み、本来の自然というものを残した現在の世の中には珍しい、貴重な土地であったから。 大林監督の作る映画というものにはどの作品もあると思うのだが、この映画も町おこしという一面を含んでいるといえる。ただし、それがロケ地として 観光客が増えるということではなく、臼杵という町がこの日本に存在するという証明となる映画という面において。 最初にこの映画をみた人の中には役者の言葉遣いに違和感を感じる人もいるかもしれない。ただこの言葉遣いこそが本来の日本語であり、失われた日本語の美しさではないだろうか。 ともかく、抜群のロケーション、誰もが心にあるようなちょっと切ないストーリー、そして忘れてはいけない伊勢正三さんのなごり雪という名曲。このどれがなくなっても成立はしないだろう。 あなたも日本の本来の美しさを再認識してみませんか?

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