interview

人々の温かい姿を撮り続けるハービー山口さん。
今海外から逆輸入で日本にやってくるクリエイターの方は多くなっ
てきましたが、ある意味ではハービーさんは第一人者です。
その辺の海外事情も含めたお話を伺ってきました。
◇若い世代の方の作品をご覧になったりしますか?
写真展の案内とかを下さった方のものはできる限り見に行くようにしています。
この前もトークショーの前に30分時間が空いたのでその時間を利用して
見に行ったんですよ。
まあ全て見に行くということは無理ですけど。
何人かはこんな年代で行動力や勇気があって、被写体に向かって
常識やルールを無視して物事を新しい見方でとらえている方もいました。
でも一枚一枚の実力がなくても見せ方がうまいというだけでうまく
見えちゃう人もいるんです。
あんまり若いうちから見せ方だけうまくならないほうがいいですね。
◇若い世代のクリエイターの方に期待することはありますか?
日本は戦後、団塊の世代が築きあげ、体裁的には一流の国とされています。
若い方には新しい日本人の視線を使って日本人の文化の文化的価値を
高めていってほしいですね。
今の日本は同潤会アパートなど歴史的価値のあるものをどんどん壊してしまっ
ているんですね。それはとても哀しいことです。
明治村のように移転して残っている場合もあるのですが、
やっぱりこういうものは日常生活の中にあるのがいいんですよね。
こういった意味では日本はまだまだ文化的後進国であるといえます。
若い人にはもっと文化というものを発展させて新しいものの見方を
していってほしいですね。
◇写真家に限らずクリエイターをこれから目指す人に一言お願いします。
一つや二つの失敗でやめるのではなく続けてください。
最近ユーミンさんとお話しする機会があったんですけど、
ユーミンさんといえば何百曲と作曲を手がける天才だと僕は思うんです。
そんな人がスランプになったらどうするんですか?
外国にでもいって気分転換するんですか?って聞いたんですが、
「スランプになったときは時間が経つのをひたすら待ちます。
そこでやめないで続けることによっていい曲ができるんです。」
っておっしゃったんです。
ユーミンさんでさえそうなのですからこれからクリエイターを目指す人は
まず続けることが大事です。
僕も特別な才能があった訳ではなくても続けたことで今の自分が
あるわけですから。
また写真家の言葉で言えば
「心のレンズキャップをはずして自分の心が感じるものに素直になって
こだわり続けよう」
と言うことですね。
自分の心にこだわりを持ったものが僕の場合は
バレーの子の瞳だったんです。
でもそれ以上のものにまだ出会っていないんですが・・・。
それと流行に流されずに自分のスタイルを信じるということ。
これからは流行をうまく取り入れて売れることをする人と、流行には流されず
やりたい事をやる人に2極化していくと思います。
やりたい事をやる人はひもじい思いをするかもしれません。
でも自分のスタイルを信じてやりたいことをやる人になってほしいですね。
「例えば今年ラテンが流行っていると仮定します。ミュージシャンが全員その
流行りに従ったらどうでしょう?宇田多ヒカルもB'Zもみんなラテンだったら
つまらないですものね。」
インタビューを終えて
インタビュの内容にしっかりと言葉を選んでお話いただいた
姿がとても印象的でした。人の痛みを自分自身でわかるからこそ
人にやさしくできる。ハービー山口さんの写真からにじみ出ている
あたたかさはそこから生まれてくるのではないでしょうか。
何より誰も知らない異国の地へと旅立った行動力は見習わなくては
いけません。
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