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木のぬくもりに包まれたとっても素敵な椅子を作り出している
椅子デザイナー 阿部公則さん登場です。




平田:阿部さんが椅子、デザイナーになろうと思ったきっかけは?

阿部:きっかけは・・・今の家具を作っている前(2年半ちょっと)にサラリーマンをやっていて、

辞めたときに職安に行ったときに高崎の訓練校のチラシがあって、

その中にインテリア 関連の記載があって、前からインテリアに興味があったので

それを見て行きたいなと 思って。

実は大学を出た後も品川の訓練校に行きたいとか思ったこともあるんだけど、中々行けずに

違うことをやっていたので。それが高崎で見つけて実家からも近かったし、これはタイミング

的にもよくてぴったりだし、ちょうど年齢的にも31、32だったので、やるなら今だ、いいんじゃ

ないかと思って受験して行ったんです。

平田:では元々椅子がお好きだったんですか?

阿部:いや特にそうではなくて(笑)。

大学の時も東京都内だったんだけど、この前初めて(個展の際に)

表参道を歩いたし(笑)。

阿部:あ、こんなに店あったんだって感じでね(笑)

だから本当に見て歩いたりとかなかったですね。

平田:本当にたまたまって感じなんですね。

阿部:インテリアよりアウトドアの方が好きだったのでね、全然ジャンル違ったんですよね。

平田:職業訓練校って何年くらい通うんですか?

阿部:一年ですね。

平田:その後はどんな感じですか?

阿部:同窓生のクラスの人と(クニヤスさんなど)と5人いて、

最初クニヤスさんがここ(はるな工房)を見つけて買って、

作業もできるしと声をかけてもらって有志5人で機械とか個人個人で見つけて

みんなで使うって感じで、あと作業場もみんなで振り分けてそれぞれが使う、場所は同じ所で

ということでそれからずっとやっています。

自分はバイトとかせずに朝から作業して・・・という感じで、

仕事場ですよね。丸三年になります。

平田:家具の職人というと通常弟子入りする人が多いですよね。

阿部:まあ、そうですよね。最初は学校入ったときは卒業した後どうしようかと思ってたんです。

色々工房とか木工所とか見学にも行ったんですけど、中々将来に繋がる所ってなくて

どうしようかと思ってたんです。じゃあ、いっそのこと最初から独学でやっていこうかなと

思ったんですけど、場所とかないなと思ってたときに声をかけてもらってという感じです。

平田:はるな工房に参加したのは地元というのが大きい?

阿部:そうですね。

平田:最初に作成したのは椅子だったんですか?

阿部:そう、椅子だった。学校に通ってたときに。ホームセンターで売ってあるような木で自宅で

作ってました。

平田:それから他の家具は作ったりしたんですか?

阿部:作る事は作ります。頼まれたりすれば。自分で進んで作るのは椅子ですね。大きく分けて

箱物(箪笥とか)と足物(椅子)とあるますけど、どっちかと言うと足物ですよね。自分にとっては。

平田:どうして椅子物に魅力を感じたんでしょう?

阿部:椅子は自分がイメージして作るものとしては面白いなと思って。造形がね。曲線とか。

あととっつきやすかったというのもありますね。でも作ってて面白いというのは一番ですね。

特に椅子に座ってる生活が長いという訳ではなくて。自分の家は和室ですし(笑)。こたつだし

阿部:造形的に面白いっていうのが一番ですね。

平田:特に木の素材にこだわっているんですか?

阿部:それはたまたま素材が木というだけで。自分が木を削るっていう作業がすきなんでね。

小刀とかでね。その感触がいいというかね(笑)。素材感があっているかな。昔から森とかも

好きだし、子供の頃に山に親に連れられて行ったりして身近な素材だったというのはあるから

木が好きなのかもしれないし。

平田:最初から木にこだわってたんです。

例えば、イームズとかフィリップ・スタルクなどのありますけど。

阿部:そういうのも好きなんですよ。

スタルクのプラスチックとか鉄とかね。今扱う素材としては木が一番

しっくりくるという感じですね。

平田:結構最近、飾って楽しむ椅子が多く出てきてますけど、阿部さんとしては座ってもらって

なんぼという感じですか?

阿部:そうだね。やっぱりぱっと見の見た感じと座った感じが2つありますよね。

デザイン性と座った時の機能性の両方を備えたものがいいですよね。

平田:木の椅子というと固くて疲れるのかな?という印象もありますが、実際はしっくりきますね

阿部:そうですね。

平田:包み込んでくれるような感覚がしますね。

阿部:そうです。使ってるとツヤが出てきて愛着が出てきますよね。

平田:その人の味というか・・・

阿部:そうなんですよね。それが木のいい所じゃないかと思いますよね。

平田:木の素材が変わると質感とか違いますか?

阿部:やっぱりね、木でできるデザインって限られていて。細さにしても。

だから、その辺は制約がありますけどね。

平田:でもその制約の中で色々楽しむというのが醍醐味ですか?

阿部:そうですね。最初イメージしたものをそのままできればいいけど、

中々できないからなるべくイメージに近いものにできればというのはありますね。

平田:例えば、椅子を作成するときに他の人の作品を参考にするのか、

他の物を日常生活の中から参考にするのかどちらですか?

阿部:両方ですね。やはり、興味を持ち始めた影響を受けた人の作品がありますしね。

最初は似たようなものを作ったりしましたけど。デンマークのウェグナーとか、フィン・ユール。

この2人のものが好きで本とかも集めたり、実際の物を見に行ったりしましたよ。

平田:最初はまねしたり

阿部:いい所を取り入れてね。

そういう椅子を見ていいなと、こういうものを作りたいなと思いましたね。

平田:ちなみに北欧を訪ねてみたりはされたんですか?

阿部:いやないね。ヨーロッパはありますけど。今一番デンマークとか行ってみたいですね。

平田:北欧の家具って最近よく入ってきてますよね?

阿部:そうだね。

平田:イギリスなんかも昔の木の家具ってありますよね?

阿部:ウィンザーチェアってイギリスですよね。

面白いことにデザインの元々の影響は北欧なんだけど、外人の人から見ると自分の作った

椅子は 日本的な感じがするって言われて不思議でね。

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